蒸し

 今日は曇っていたが蒸し暑い1日だった。

最近、空なかなか晴れない。先週までヨーロッパにいたのもあり、この蒸し暑さは本当にアジア圏の夏の気候なのだと強く実感する。

でも朝霧のかかった山は美しい。山に霧がかかっただけなのに、自分が人間ではなく、霊的なものになったような独特の浮遊感がある。

大学の古美術研究会に参加して奈良寮に泊まったとき、朝早く起きて近くの神社を歩いたときのことを思い出す。

ひとりになる時間を求めている。

最近はずっとアトリエにひとりだけど、ひとりでいても、霧のかかった山を見たときの感覚とか、それに近くてどこか景色に溶け込む瞬間というかそういうものを求めている。


湿度のことについて思ったのでそれについて考えながら書こうかと思ったけど、また今度ゆっくり考えながら書いてみよう。


さっきから窓に何かの虫がぶつかる音がするんだけど、振り向いた瞬間音が止むのでやっぱり向こうからもこちらが見えているんじゃないかと思う。

なんの虫だったんだろ。




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